彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

「あたし、燈里の1番になりたい……!」


その表情は真剣そのもので、俺は自分がおかしくなったんだろうかと思った。


「なれるワケないだろ!!」


思わず、強い口調で怒鳴り返す。


薫子はビクッと身を震わせて、再び目に涙をためている。


一瞬言いすぎたかと思った。


でも、結音と俺が別れるなんて絶対にあり得ないことだった。


なんのために結音そっくりな薫子を作ったと思っているんだ。


結音を待ち続けるためだぞ?


それなのに、その薫子が別れろだなんて……。


憤りを感じながらも、ここまで人間に近い彼女人形に舌打ちをしたくなる。


めんどくさい事になってきた。