彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

☆☆☆

美奈の後ろについて歩いていると、生徒たちがいない旧校舎にたどり着いていた。


今では物置代わりにしか使われていない旧校舎は、歩くと足跡がつくくらい誇りが積もっている。


ガラス戸から差し込む光に、俺たちが巻き上げたほこりがキラキラと輝く。


「こんな所でなんの話しだよ」


諒が手のひらでほこりをはらいながら美奈に尋ねる。


美奈はゆっくりと振り向いた。


その表情は真剣そのものだ。


「あたし……昨日噂を聞いたの」


「噂?」


俺は聞き返す。


ここまで真剣になるなら、ただの噂話という事でもなさそうだ。


美奈はようやく俺の方を見た。


言いにくそうにためらった後、フッと息をはきだす。