きっと、大夢君は今まで苦労してきたと思う。
左側から音が消える。
両耳聞こえる私には感覚がわからなかった。
左から話しかけられて、それに気づかないまま、勘違いされたこととかもあっただろう。
なのに、
「ありがとう」
そう言いながら、大夢君は、眩しいくらいキラキラした顔で笑ってくれるんだ。
トクン...トクン....
あぁ、まただ。
大夢君の笑顔を見ると、どうしても胸が高鳴ってしまう。
大夢君の笑顔には私の心を動かす、なにがかがあるんだろうか..?
なんで、こんなにも胸が苦しいんだろう?
大夢君といると疑問ばかり増えてくな。
そう思った。



