Dream*Voice




つぎの日、私は大夢君と話すために大夢君とお昼、一緒にいた。



『大夢君、バンドのことだけど...』




「........」




あ、れ?反応ない?



声が小さくて聞こえなかったかな...?



『あの、大夢君??』




少し大きめの声で話しかけ、肩をちょんちょんと叩くと、柔らかい笑顔で
「ん?」と首をかしげてくれた。



『いや、大夢君、なんかぼーっとしてるように見えたから...』




「あ、ごめん、俺、左耳が聞こえないんだ,..」




『え..』




そういえば、話しかけたのは左からだった。




「引いちゃった??」


大夢君は少し、悲しそうな顔で笑っていた。




『ううん!むしろすごいなーっておもった』




「え、すごい?」




『うん。だって、片方の耳が聞こえないのにちゃんと私の話を聞いてくれるし、片方聞こえないなんて素振りが全然なかったから..』