「こんにちは、百合奈さん。」

「こんにちは竜司くん。紹介するわね、彼が次の院長の射手島匠くん。」

「初めまして、竜司です。」

「よろしく、竜司。」

「はい、よろしくお願いします。」





「静かな少年だな。15歳くらいか?」.

「いいえ、16歳よ。彼は一週間に1度、特定の記憶を失う病気におかされているの。」

「そうか…次へ行こう。」

「えぇ、次はこの部屋よ。」

「開けてくれ。」

「沙梨ちゃん?いるかしら。あの子はよく中庭にいるから…」

「じゃあ中庭に探しに行こう。」

「わかったわ。」


足音の響く院内を歩き回り、中庭に続く真っ白な螺旋階段を下って行くと、下には、車椅子に乗った桃色の髪の少女と、茶髪の青年が笑あっていた。


「百合奈さん!きてくれたんですね!」

「こんにちは、沙梨ちゃん。」

「僕もいますよ、百合奈さん。」

「隼人兄さん、お花は?」

「はいはい、あるよ。」

「2人とも、紹介するね、彼が次の院長の射手島匠くんよ!」

「射手島です。よろしく。」

「沙梨です!こっちは隼人兄さん!」

「よろしくお願いしますね、院長。」























結構回った。

様々な患者が居た。


「次が30人目か。」

「えぇ、あと2人よ。」

「わかった。」