花と言われそれはこちらの方にある花畑の花だろうと思い摘んだ。 「はい‼どうぞ」 摘んだ花を向こう岸に投げた。 川に落ちることなく向こう岸に届いた。 「ありがとう」 男の子は花を受け取り笑顔へ何処かへ行ってしまった。 初めて川の向こう側に住む人を見た。 向こう側にも国があるのかな? 向こう側にはどんな世界があるのだろうか。 きになるけど確かめる勇気はなかった。 この日から抜け出せる時は川へ行っていたがあの子は現れなかった。