橋の向こう



木の根元に座り一人でくつろいでいると向こう岸には私と同い年くらいの男の子が川に入ろうとしていた。


私は頑張って大きな声を出した。


「あなたは誰?」


男の子も大きな声で叫ぶ。


「名前は答えられない」


「分かったわ!私も言わないそこで何をしているの?」


私は気になって聞いてみた。


「母の為に花を持って帰りたくて」


「分かったわ!ちょっと待ってて」