何の隔たりも無く伝わってくる帝の体温。

一つになった瞬間に身体の芯から響き渡る激痛。

数瞬後に訪れた夢の中で感じる様な浮遊感。

事が終わった後の暖かく柔らかな春先の日差しの様な幸福感。

溶暗していく昨夜の映像が完全に消えたと共に飛び起き、帝とは逆を向いて正座をする。

沸騰した身体中の血液が、重力に逆らって両の頬へと駆け上がる。