巨漢が見えなくなった途端ナキは我慢が抑えられず翁のところまで近寄る
「おい、ジジイ!!あの体だけは異様にでかい下品な男なんなんだよ!!火の國の奴っつってたけど、どういうこった!」
翁の肩を後ろから掴みナキは自分の方へ向ける。
はぁ、っと面倒くさそうに翁は溜息を吐きナキのされるがままに向き直った。
「あの男の言っていた通りのことじゃよ。明日攻め入られるんだ。城主が居ないからな、ウチは」
ぞわりと背中に何かが駆け巡る。
世間話をしているような軽いノリで恐ろしいことを言われたことに戸惑う。
「冗談じゃねぇ!!たかだか城主がいねぇだけじゃねぇか!!それなのに何でそこまであの馬鹿男は城主にこだわるんだよ!!」
翁だけに言っているのではない。ナキは広場にいる者皆を見回し問うた。
「・・・・まっことその通りじゃの・・・・じゃがな、たかだか城主だが、それはいるのだよ。居なくてはならんのだ。」
翁は切り捨てる様に言いのけた。
それと同時に大人は皆、居心地悪げに目を背けた。
子どもと目を合わさんとするように
「おい、ジジイ!!あの体だけは異様にでかい下品な男なんなんだよ!!火の國の奴っつってたけど、どういうこった!」
翁の肩を後ろから掴みナキは自分の方へ向ける。
はぁ、っと面倒くさそうに翁は溜息を吐きナキのされるがままに向き直った。
「あの男の言っていた通りのことじゃよ。明日攻め入られるんだ。城主が居ないからな、ウチは」
ぞわりと背中に何かが駆け巡る。
世間話をしているような軽いノリで恐ろしいことを言われたことに戸惑う。
「冗談じゃねぇ!!たかだか城主がいねぇだけじゃねぇか!!それなのに何でそこまであの馬鹿男は城主にこだわるんだよ!!」
翁だけに言っているのではない。ナキは広場にいる者皆を見回し問うた。
「・・・・まっことその通りじゃの・・・・じゃがな、たかだか城主だが、それはいるのだよ。居なくてはならんのだ。」
翁は切り捨てる様に言いのけた。
それと同時に大人は皆、居心地悪げに目を背けた。
子どもと目を合わさんとするように
