「・・・・一体これはどういう状況ですか・・・・?」
やっと追い付いた、と小さい声で呟きながらナキに近づく少女がいた。
先程の少女だった。
走っていたからか若干息が荒かった。
「俺も知らねぇよ・・・・何であんな奴がこんなトコに来るのかも、何で城主に会わせろってしつこいのかも」
ぼそり、と独り言のように呟くと、少女はビクリと肩を揺らした。
「・・・・どうかし」
どうかしたのか、とナキが疑問を少女にぶつけるよりも早く巨漢の声が広場をに響いた
「まぁ、我らが城主様は寛大だからよぉ、明日の夕刻、二度目の六の刻まで待ってくれるんだとよ・・・ただし、少しでも過ぎても城主が俺らの目前に来なけりゃァ・・・・」
火の國は無の國に戦を申し込む
男は勿体ぶるように一呼吸おいて言葉を紡いだ。
最悪なる言葉を
「こんな何もねぇとこ、すぐにでも潰せる。覚悟しとけや」
あばよ、と言い、巨漢はゲラゲラ笑いながらどこぞへと居なくなった。
無の國のものは皆、その場に呆然と立ち尽くした。
絶望的な顔をして
ナキもただ呆然と立ち尽くす。
他のものと違うのはその男の背を睨みながら歯を食いしばっているところであった。
やっと追い付いた、と小さい声で呟きながらナキに近づく少女がいた。
先程の少女だった。
走っていたからか若干息が荒かった。
「俺も知らねぇよ・・・・何であんな奴がこんなトコに来るのかも、何で城主に会わせろってしつこいのかも」
ぼそり、と独り言のように呟くと、少女はビクリと肩を揺らした。
「・・・・どうかし」
どうかしたのか、とナキが疑問を少女にぶつけるよりも早く巨漢の声が広場をに響いた
「まぁ、我らが城主様は寛大だからよぉ、明日の夕刻、二度目の六の刻まで待ってくれるんだとよ・・・ただし、少しでも過ぎても城主が俺らの目前に来なけりゃァ・・・・」
火の國は無の國に戦を申し込む
男は勿体ぶるように一呼吸おいて言葉を紡いだ。
最悪なる言葉を
「こんな何もねぇとこ、すぐにでも潰せる。覚悟しとけや」
あばよ、と言い、巨漢はゲラゲラ笑いながらどこぞへと居なくなった。
無の國のものは皆、その場に呆然と立ち尽くした。
絶望的な顔をして
ナキもただ呆然と立ち尽くす。
他のものと違うのはその男の背を睨みながら歯を食いしばっているところであった。
