TEAR LOVE


「桜炎様はなぜ…ご自分のことを桜炎と名付けられたのですか…?」

グレーの瞳をまっすぐに見つめて問う。

「……桜」

ポツリと独り言のようにつぶやく

「桜…?」


「俺が覚えてるのは…満開の雪みたいな桜が散っている景色と、それから……」



「それから…?」