君に愛されて




...




「あ...い。愛生」

ん、何か叶多の声がする。

夢にも叶多が出てくるなんて。

「起きないとチュウするぞ」

ん?今なんて?

「んっんん~」

重いまぶたを開けると目の前に叶多がドアップ。

「やっと起きた。昼飯作ったら冷めないうちに食べな」

やっと今の情況が分かった。

私、寝てたんだ...

...もしかして寝顔みられた?

「叶多...も、もしかして寝顔...見た...?」

お昼ご飯の支度をしている叶多に恐る恐る聞いてみる。

「うん。ばっちり見た」

わぁぁぁ。一気に自分の顔が赤くなるのが分かる。

どうしよう...恥ずかしすぎるよ。

「そんな今更恥ずかしがんなよ」

と叶多は笑いながら言う。

いくら幼なじみでも寝顔は嫌だよ...

「いいから、ご飯食べな」

「う、うん...」

テーブルに並べられたご飯を見ると私の大好きなオムライス。

びっくりして目が開く。

そんな私を見て叶多は

「愛生の好きなオムライス」

「何で私が好きだって知ってるの?」

「何年一緒にいると思ってんだよ」

クスッと叶多が笑いながら言う。

知っててくれたことが嬉しくてつい顔が緩む。

「「いただきます」」

「おいしい~おいしいよ叶多!」

「愛生は本当においしそうに食べるな」

「だって...本当においしいの!それに、叶多が作ってくれるからこそおいしいんだよ」

「褒めすぎ」

と叶多が笑う。

むーー。

「何でこんなにおいしく作れるの?私、全然料理とかできなくて...」

男子の叶多ができるのに女子の私が出来ないのが恥ずかしくて下を向く。

すると叶多が

「愛生。恥ずかしがる事なんてねぇよ。俺も一緒に作るから、頑張れ。」

そう言って微笑んでくれる。今日の叶多優しいな。

いつも学校では見せない叶多を見れて得した気分になる。

食べ終えた私達は食器を流しに持ってって二人で洗う。

「あ、それと愛生」

「なぁに?」

「同居の事は俺等だけの秘密な?女とかにバレるとたいぎいから」

「うん、分かった」

これから絶対秘密の甘々な同居生活が始まりそうです。