君に愛されて


愛生side

ふー。

やっと嫌いな数学が終わった。

隣の叶多は爆睡中。

起こしてあげよーっと。

「叶多、叶多、かーなーたー!」

と起こすと

「んーうるさい...」

何なの!起こしてあげたのに!

もー!

「せっかく起こしてあげたのにー」

と私は頬をふくらます。

「はいはい」

と頬を引っ張られる。

すると後ろから

「愛生!」

「あ!あんひひゃひゅけて」

声を掛けてきたのは親友の新庄 杏里(シンジョウ アンリ)

茶色の長い髪にパーマをかけて綺麗な顔にぴったりの杏里。スタイルも良く私の中学からの親友。

「あらあら、学校の王子様じゃない。」

杏里の言う王子様とは叶多のこと。

叶多は学校ですっごくモテてる。

なのに女の子嫌いだし彼女もいないみたい。

まだ私の頬を引っ張る叶多に

「ひゃなた~いらい~」

と言うと

「え?何か言った?」

と、意地悪な笑みを浮かべて聞いてくる。

ようやく離してくれた。

「よし!ご飯食べよっか」

「うんっそうだね」

私は杏里と机を向かい合わせにして食べ始めた。

すると後ろから

「俺もいれて!」

と声をかけたのは叶多の親友の桐島大輝(キリシマ ヒロキ)くん。

「うんっ4人で食べよっか」

4人で他愛のない会話をしながら食べた。