「あの、何があったの?蒼ちゃんと………」
「あれ、聞いてなかったんだ」

遠野君は目を見開いて驚いていた。

「蒼ちゃん、遠野君の話はしないから」

そういうと、遠野君は切なげに目を細め、

「そっか」

と小さく呟いた。

「いつか聞けるよ。相田さん達の事、本当好きだから、蒼ちゃん」
「いつか………」
「ま、お楽しみということで」



その後白戸君が帰ってきて、私はまた勉強へと意識をうつした。