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「まさかびっくりだよね」
『あんなあっけなく白状されたら困る』

夜になり、私は部屋で蒼ちゃんと電話をしていた。
理江ちゃんはあの後、

「え、彼氏だよ?」

………と、あまりにもあっさりと彼氏います宣言。

問い詰めると他校の方らしい。



『しかも1年前からなんてびっくり』
「隠すつもりなかったんだろうけど、私達知らなかったね」
『あ、やめとこう。聞かれなかったから。とか言いそう』
「だね………」
『?』
「あの、ね。蒼ちゃんと………」
『ごめん、もう眠いから寝るよ』


「そうなんだ、お休み!」

お休み、と言って蒼ちゃんはプチっと電話をきる。

話してくれるのを待とうって思ったけど、元気がなさそうで心配だった。
けどやっぱり、誤魔化されたかな。

「考えてもわかんないなー………。寝よっ」

明日は火曜日だと、珍しく忘れたまま私は眠りについた。