はぁ、と少し憂鬱そうにため息を着く理江ちゃんと
それに同意するようにこくこくと頷く蒼ちゃん。

対して私は昨日のこともあり、
ひたすらに見ないようにぐるんっ!と首を窓の外へと回す。

「おはよっ♪終っ」

その時、ひたすら耳に残る高い声がした。
♪マークが見えるような弾むような可愛い声で誰かが話しかけたんだ。

………その誰かなんて分かってるんだけど。