うさぎとおおかみ。

家の中からぴょこっと出てきたのは、クラスで1番背の低い俺より小さな女の子だった。
(みたかんじ140cm前後か?)



人見知りなのか、声がすごく高くて小さいくてか細い。

いかにも『小動物』ってかんじだ。

宇佐神の妹ってとこか?

…宇佐神め、うらやましいぞおい。



俺は笑顔で返事する。

「あはは、緊張しなくてもいいよ。俺は矢神光陽。この家に住んでる宇佐神玲央くんに用があるんだけど、今いるかな?一応同じクラスなんだけどー…」

「…っ!! 帰って!!!」