玲央「…ふふっ」

顔をあげると、宇佐神さんがわずかだが笑っていた!!
目を少し細めて、それでも幼いかわいらしさはそのままで。
僕も思わず笑顔になる。


拓海「宇佐神さん、花言葉詳しいんだね」

玲央「え、あぁ少しだけ。…あなたこそ男の子なのに詳しい…」

拓海「姉さんがこういうの好きでさっ。そうだ!ちょっとこっちにきてくれる?」


宇佐神さんはあっさりと門の前まで来てくれた。どうやら少し馴染めたのかな?


拓海「これ、僕のメールアドレス。それと僕は拓海だよ、あなたじゃなくって名前で呼んでほしいな!今日はこれを渡すために来たんだ」


僕は小さなメモを渡しながら言った。受け取ってもらえるだろうか?


玲央「あ…、えっと…わかった、メールやってみるね、た、拓海くん!!」

宇佐神さんは家に返っていく、が最後に小さい声で呟いた。




玲央「…ありがとう」