片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「え」


分かっていた。最初から。



だっておかしいんだもん。



聖には彼女がいるのに、私とデートしたいって自ら望むわけがない。



きっと何かあるんだなってことぐらい分かってた。



でも、いざ言葉で言われると辛い。



「実は、もうすぐ香恵の誕生日なんだ。明香里目線で一緒にプレゼントを選んでほしくて」



嘘でしょ?



私の心臓はしぼんだ様に小さくなった。



そんな事で私を誘ったんだ。



ものすごくショックだ。



「バカ……」



目に涙が溜まってきた。