片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

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「なあ、明香里……」



カフェ店を出てから、少し歩いた時だった。



何故か急に歩幅を緩める聖に疑問を感じて、私も足を遅める。




「なに……?」



何だか目つきが真剣で。



さっきまでの笑顔は消えていた。



「あのさ、こんな時に言うのもなんだけど。そろそろ言わないとって思って」



なんだろう……。



思わずごくっとつばを飲む。



「……今日明香里を誘ったのは理由があるんだ……。」