片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

もう聖がどう思ってくれてたっていいや。



私は満足なんだもん。



これだけで幸せ。



「嬉しそうだなー、明香里」



「だって嬉しいんだもん」



頭の中は聖でいっぱいだ。






――



その後も私たちは特に何をすることもなくひたすらぶらぶらと商店街を歩いた。




時には、店に入って可愛い雑貨を見たり。



誰かにカップルと間違われて欲しいななんて密かに思ったりもした。



隣にいるだけで顔がにやけてしまいそうで。



抑えるのに必死だった。



「そろそろ休もっか?」



そう隣で聞いてくる聖。



「うん!」



何だろう。



このたまらない嬉しさ。



私達カップルみたいだよ……ね?