片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

聖が私の顔を覗きこむようにして言った。



近い……。



2人の距離が近くなって、急に心臓がドキドキしてきた。



さっきまではそんな事なかったのに。



自分でも分かるくらい、音が響いてくる。



「これ……」



私はキーホルダーを指さす。



「これかー! ……ん? 明香里熱あるんじゃない?」



そう言うなり、聖の手が私のおでこに触れた。



……!



さらに顔が真っ赤になる。



急にそんな事しないでよ。



反則じゃん……。



「違うの。何でもないから」



慌てて否定する。