美咲、ありがとう。



心の中がすっきりした。



美咲が言うように、両想いじゃなくてもいいかな……。



とりあえず今を楽しめばいいんだ。



片想いでも、聖を想い続ければきっと神様は私に力を貸してくれると思う。



だからその時までゆっくり待とう。



焦ってたら何も始まらないんだ。



いつか想いを伝えよう。



好きだって――。



そうしたらきっぱりと忘れられるから。



それまで待っていてね……。



聖がいる方に向かってそう呟いた。