え……。



聞かなかったら良かったと後悔する。



心が締め付けられる。



神様。



なんで私をそんなにも苦しませるの。



世の中って不公平だよ…。



「……良かったね」



何とかそれだけ言ってから、聖の側から離れて席に着いた。



良かったね。



それしか言えない。



また気分が重くなる。



本当は信じたくない。



聖と香恵ちゃんがうまくいってるなんて。



でも私はどうすることもできない。



近くにいるのに、遠いよ……。