片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「急に呼び止めてごめんね」



「うん、全然いいよ」



美人でみんなから人気者の香恵ちゃんとなんて、こうして2人きりで喋ったこともないから緊張する。



一体話ってなんだろうか。



なかなか本題に切り出せずにいるのか、香恵ちゃんはその後もいろんな世間話をしだした。



「ねえねえ!あのドラマおもしろいよねー。最終回が……」



私は緊張に耐え切れなくなって、言った。



「……ねえ、話ってなに?」



そう言った途端、今まであんだけペラペラと喋っていたのに急に黙ってしまった。



どうしても目のやり場に困ってしまう。



何か重大な事を言われるんじゃないか。



そんな気がしてきたから、少し気持ちを身構える。



香恵ちゃんが息を吸うのが分かった。



「明香里ちゃんは、聖の事好き?」



……!?



え?



聖の……話なの…?



正直言って香恵ちゃんの言っている意味が分からなかった。



頭に内容が入ってこない。



ようやく本題に入ったと思ったら、予想だにしていなかった内容だった。



「どういうこと……?」