片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

1日はあっという間に過ぎていった。



聖は普段通りに喋りかけてきたけど、私は自分の中で微妙な距離感を作っていた。



自分から話しかけようとはしなかったし、いつもより笑顔が少なかったと思う。



聖は何か感づいているかもしれないけど、別にいいんだ……。



私から離れてくれた方がありがたい。



その方が私が聖の事諦められるから。



……うん、諦めた方がいいんだ。



その方が誰にも迷惑をかけずに済むから。



聖の邪魔にもならないし、自分のためにもなる。



友達じゃなくなったら、心の整理ができるかもしれない。



たぶん私はそんなに聖のこと好きじゃなかったんだ。



そう思うと何故か気が楽になる。



でもそう考えてる私の手が、少しだけ震えているのは気のせいだろうか……。



体は正直だ。
だからこそ、気持ちが見破られてしまいそうで怖い。