「……好き…大好き……」



聖がいない場所だったらそんな事何回でも言える。



もう限界だった。



私の心の器はもうとっくに溢れかえっていて。



いまさら取り戻せなかった。



期待した自分がばかだった。



……聖が学級委員に立候補したのは、言ってた通り、ただ面白そうってだけで。



別に私に特別な感情は無いんだ。



やっぱり聖は香恵ちゃんしか見てなくて……。



その事を考えるとまた苦しくなる。



私はただただその場にうずくまって泣き崩れるしかなかった……。