片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

香恵ちゃんはどう思ったんだろう。



聖が立候補したのを見て。



きっと嫉妬したに決まっている。



「……私より、香恵ちゃんの方がよかったでしょ?」



気づいたら言ってはいけないような言葉が口から出ていた。



……。



……何でこんなにも素直になれないんだろう。



これだから私は可愛くないのだ。



素直に、一緒に学級委員になれた事を喜べばいいのに。




自分で何でこんな事聞いたかは分からない。



そんな事言うつもりなんて全くなかったのに。



余計な事を聞いてしまった。



恥ずかしさと後悔で思わず下を向く。



聖がなんていうかわからなくて、身が縮こまった。



聖の顔をちらりと見ると、すこしびっくりしたような顔をしていて。



私の方が戸惑ってしまう。