ドクドク……。


待っている間にも緊張は徐々に高まってくる。


「……はい」


一瞬の事だった。


思ったよりも早くて。


……待ち焦がれてた声が聞こえてきた。


思わず涙が出る。
嬉しくてたまらなかった。


少し大人びたような声。
いつもと変わらない声。


ほっと安心する。


「明香里です」