片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「……どうしたの明香里? そんなに寂しそうな顔して。……やっぱり聖君がいないからでしょ?」


授業が終わった休み時間、真っ直ぐに美咲が私のところに駆け寄ってきた。


私ってそんな寂しそうな顔してるのかな。


少し頬を引っ張ってみる。


当たり前だけど、やっぱり痛い。


「聖が居ないと学校つまんないや……」


「大丈夫だって! たった一日だけ我慢すればまた明日会えるんだから」


確かにそうだけど。


でも聖の声が聞こえない。


明香里って私を呼ぶ声が聞こえない。


やっぱり寂しいよ。