「美咲ー、今日数学当てられるんだった! 答え見せてよー」


私達はあれから前みたいに戻ってうまくやってる。


2人の間に何事もなかったかのように。


美咲が私が呼んでいるのを聞いて側に駆け寄ってきた。


「はい! ……私が間違ってたら知らないけどね」


そう笑顔で喋りかけてくる。


「間違えてたら美咲のせいだからね」


ふっと笑って冗談交じりにそう言う。


……幸せ。


こうやって冗談で話し合うのも、仲直りしたからだよね。


思わず微笑む。


「……なによ明香里。気味が悪いよ?」


「ん? なんでもなーい」


クラスの人達も私達が一緒にいるのを見て不思議がっているみたいだった。


前まではお互い近寄らず生活してたから。


変わりっぷりに驚いているんだろう。