片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「明香里ー、やったじゃん!」



6時間目が終わった放課後、私の元にピースサインをしながら、美咲が駆け寄ってきた。



「うん、嬉しいよ。……でも、聖には彼女がいるのに悪い気がする」



「そうかもしれないけどさ! これで急接近したらどうするー?」



そういって、意地悪そうに笑った。



「美咲、考える事怖いよ。……でも、頑張ってみる」



「その調子!」



「ありがとう」



「どういたしまして」




美咲が微笑む。




やっと直接お礼が言えた。



少し心の中すっきりした気がした。



美咲は私の事真剣に考えてくれてるんだもん。



私はその期待に応えなくちゃね……。