片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

美咲の声が裏返る。


そりゃあそうだ。
信じられない事実をいきなり突きつけられたんだから。


てっきりまだ続いてるって思ってたもんね。


私は目をぱちくりさせている美咲に向かって語りかける。


「……私ねやっぱりまだ聖の事が忘れられないの。好きなの……。だから拓人には申し訳ないけど別れたんだ」


「……それ本当なの?」


美咲の目からは涙が吹っ飛んでいて。
目を大きく開いている。


まだ疑っているんだろう。


「本当だよ。だから美咲。もう無理しないでね?」


楽になってまた美咲に恋してもらいたかった。
それが今一番の私の願い――。