片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

私の前には涙目をした美咲……。


……え!?


よく状況が理解出来ない。


今、明香里って消え入りそうな声で言ったのはもしかして美咲?


頭が混乱してしまう。


さっきまであんな態度だったのに、急な豹変ぶりに驚きを隠せない。


「え、美咲?」


念の為確認する。


でも美咲の顔を見ただけでそんな事は一目瞭然だった。


美咲の目からは既に涙が溢れでていて。


「み、美咲!?」


私が動揺を隠せないでいた。


教室がざわめき出した。


やばい……。


私が美咲を泣かした様な雰囲気になっている……?


「ちょっと場所変えよ?」


そう言いながら、美咲の腕を掴み人気の無い場所へと移動した。