片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

聞こうと思う前に、拓人が言葉を発す。


「まえ、聖と香恵ちゃんが別れたって言ったじゃん? あの時、やけに反応してたからおかしいなとは思ってたんだ」


私は無言で頷く。


拓人は続ける。


「それで気になって学校で明香里を観察してたら、聖ばっかり見ててさ……」


嘘……。


自分が知らぬ間にそんな事してたなんて。


本当に情けない。


「まさかなとは思ったんだけどな。でもそう簡単には認めたくなかったんだ。……だから、明香里を遊園地に連れてたった」


「え? なんで?」


思わず聞いてしまった。


「……遊園地でデートして明香里が楽しんでくれたら良いなって。俺の事も意識してくれるんじゃないかと思ってな」


拓人の切なげな声にまた涙が出そうになる。


「拓人、ごめんね……。私……」