片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

よく耳を傾けたら、それは隣から聞こえてきて……。



とても聞き覚えのある声。



もしかして……って思ってちらっと横を見たら。



やっぱり聖だった。



俺だよって言ってるかのように、私に笑顔を向けて。



その笑顔が眩しく感じるのは気のせいかな。



それと同時に、感じる疑問。



あれほど面倒くさいとか言ってたのに。
どうして急にやるなんて言い出したのか不思議でならなかった。



私の気持ちを察してくれたらしく、聖は私に向かってこう言った。



「明香里、学級委員なんだろ?
俺、明香里と一緒にやるんだったら楽しいしいいかなーって思ってさ」



え……?
今何て……?



私が学級委員になったから、やろうと思ったの?



信じられない。



聖がそんな事言うなんて。



学級委員なんて、いろいろ仕事しなくちゃいけないのに、私がやるからって……。