片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「学級委員の人誰になりましたかー?」



先生がそう言うので、私は手を挙げた。



「私です…」



怯えるようにゆっくりと手を上げる私を見て、誰かが笑っているきがする。



恥ずかしくてたまらなかった。



「あ、明香里ちゃんね。……あれ?男子は?」



男子の学級委員の人が、誰も名乗り出てこない。



先生は困った顔で、
「あれ、もしかして印入れるの忘れちゃったかな…」
とつぶやいている。



教室がざわざわしはじめた。



みんな、絶対に早く終わって欲しいと思ってるだろう。



完全に他人任せだ。



可愛そうだな、先生。
せっかく頑張ってるのに、みんながどうでもよさそうにしてたら。



そう思って私が呆れている時だった。



「はいはい!俺が学級委員になります!」



どこからか声が聞こえてきた。