片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「そうときまれば、私もがんばらなくっちゃね」



お母さんはそう言って、腕をぶるんとまくりだした。



「え、何を?」



お母さんは別に何もしなくていいのに。



「決まってるじゃなーい。明香里を可愛くさせないとね」



最後には星が付く勢いでウインクをした。



「可愛く!? え、お母さん何するの?」



「んー、例えばコーディネートとか?」



腕を組んでそういった。



ていうか、完全にやる気満々だ。
そういう目をしている。
赤くて燃え盛る炎のよう。



「……そんなの自分で出来るよ」



「そうなの? てっきり何も出来ないかと」



「とにかく自分で出来るから、邪魔しないでね」



私はそう言うと席を立ち上がって、自分の部屋へと向かった。



途中でお母さんの残念そうな声が聞こえたが。