顔を洗って身支度を整えていると、朝ごはんが出来たらしい。


お母さんが私を呼んだ。


「はーい。今行くー」


そう言って、リビングへとスキップして向かった。


「いただきまーす」


手を合わせて食べ始める。


「あら、どうしたの? やけに今日元気じゃない」


「……えへ」


今日の事を考えるだけで、嬉しくなってしまう。


すると突然お母さんが席を立った。


えっ?と思っていると、あ!と手を大きく叩いた。


「もうー、お母さん何よ?」


「なーんだ、そういうことだったの!」


そう言って不気味に笑う姿は、お母さんじゃないみたいだ。


「もしかして、今日彼氏とデートなのね?」