「溜め込んじゃだめよ?」



お母さんの温かさに胸が熱くなる。



もう限界だった。



涙がとめどなく溢れ出てくる。



「おか…あ…さん」



私はベッドから這い上がると、お母さんの胸に飛び込んだ。



久しぶりだな。



お母さんの抱っこ。



しばらくこのままでいさせてね。



私の気が済むまで。



――私がなき止むまで、お母さんは私の傍にずっと居てくれた。



やっぱり家族って良いな。



そう改めて思った瞬間だった。