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「今から後期の学級委員を決めますよー」



担任の声が教室中に響き渡る。



六時間目の学級活動の時間を使って、学級委員を決めるようだ。



「誰かやりたい人いるー?」



先生の声と同時に、私は辺りを見渡すが、誰もやりたそうな人はいない。



みんな、誰かにやってほしいって感じの目をしてる。



「明香里はやる?」



ドキッとした。
急に名前で呼ばれたから……。



振り向くとそこにはまた、聖の笑顔があった。



私の体温は急激に上がっていく。



いつしか、隣の席だからか名前で呼び合うようになったけど、やっぱりまだ慣れない。



美咲のせいでいつもよりも緊張してしまう。



……いや、それは言い過ぎかもしれないけど。



でも、どうしても気になっちゃう。