教室に入る時も私は浮かれていたと思う。



拓人とはクラスが同じだから、毎日一緒にいれるんだから。



「おはよー」



私はドアの近くに居た美咲に駆け寄った。



「どうしたの? テンション上がってるじゃん」



「えへ」



可愛く舌を出す。



普段こんな事しないけど、今はいいやって気分になる。



美咲は私の変わりっぷりに心底驚いているようだった。



「あのね、私彼氏出来たんだー!」



私は嬉しそうに美咲に伝える。



1人でにピースサインなんてしちゃってる。



どうしても早く報告したかった。



だって私の自慢の彼氏だから。



拓人、優しいんだもん。



「え!?」



やっぱり驚いていた。



声が裏返っている。