片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「……俺の事だけを見ていてよ」



抱きしめられたまま、耳元でそう言われたもんだから、顔が真っ赤になる。



拓人君の低音の声と甘さにやられる。



――ふと脳裏に聖の姿が浮かんだ。



あれ、なんでこんな時に思い出すの?



嫌だよ、今良い時なのに。



私は急いで振り払う。



私はもう聖なんて関係ないんだから。



今は拓人君が傍にいるから……。



ん?



胸がチクチクする。



なんだろう。



……まあどうってことないか。



きっと嬉しすぎて変になってるんだろう。