片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

私はそのまま朝の出来事も全部伝えた。



「もうね、聖に直接言ったんだ。好きな人は違う人だって」



「そっか……」



美咲もやっと私の話に追いついてきたようだ。



「その好きな人ね勝手に拓斗君って言っちゃったんだ。私ってバカだよね」



「そうだったの。しょうがないよね……」



「うん。拓斗君には悪いと思ってる」



「もし拓斗君との変な噂が流れたら私が止めるから! ……明香里、よく頑張ったね」



ありがとう、美咲。



今美咲が天使みたいに見えるよ。



「ねえねえ、今俺の名前呼ばなかった?」