片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

「ちょっと明香里ー、私に話すことがあるんじゃないの!?」



席に着くなり、向こうから美咲がやってきた。



その慌てぶりといい、迫力に圧倒されて少しの間声が出なかった。



「え、なにを?」



全然思い当たる節がない。



「明香里知らないの? かなり噂になってるよ?」



さっぱりだ。



「ねえ、さっきからなんの事?」



分からないのでもう一度聞いてみる。



そうしたら、美咲は呆れたような顔をした。



「明香里のした行動は私はいいと思ったんだけど、他の人達は大騒ぎだよ」



??



頭に疑問の渦が巻く。