片想いの距離~声が聞きたくて~【修正中】

私は聖に笑顔を向けた。



これ以上ないってくらいの最高の笑顔で。



「私の好きな人ね、同じクラスにいる拓人君なんだー。聖も知ってるでしょ? 応援してね」



バイバイ……聖。



今までありがとう。



嘘ついてごめんね。



そうでもしないと、私は忘れられなくなるから。



拓人君もごめんね。



聖が驚いた顔をして何か言いかけたが、私はそれを止めた。



「じゃあ、いくね」



これでいいんだ。



私は自分の席に向かって歩いっていった。