家へ帰宅した私は、鼻歌交じりに夕飯の支度をしていた。
我が家に猫が来た為なのか、いつも以上に張り切っている。
「今日は、何にしようかな〜♪」
独り言を呟きながら、夕飯の献立を考えていた。
ふと見ると、猫が此方を穴が空く程見ている。
「あ、猫のご飯どーしよ。」
思い出したように呟いた。
すると、猫が口を開いた。
それと同時に、ボフンと言う効果音とともに煙が猫の周りを埋め尽くしている。
「あ、変幻が取れちゃった…」
先程まで猫がいたはずの場所には
頭に猫耳が生え、腰辺りに尻尾を生やした白髪の
世に言う、“イケメン”がそう呟きつつ立っていた。
和風の着物を纏っていた。
「!?あ、あなた、だれ…?」
驚きを隠せず、立っているイケメンに問いかけた。