目を覚ますと、そこは私の部屋だった。
よく見ると服が着せられている。
……アヤノが着せてくれたのかな?
アヤノにキスをされた時
すごくビックリした。
それと同時に、ムカついた。
私の………私の…………
ファーストキスを奪いやがってぇぇぇ!
あんのクソガキィィ!!
…やめよ、疲れる。
ベッドから出て、リビングへと移動する
「…………アヤノ。」
「っ……。」
私に背を向けた状態で料理を作っていたアヤノは
ビクリと肩を震わせた。
「…何してんの。」
ちょっと冷ために言い放った。
「あ、えと……。…僕のせいで鈴香が…気ぃ失っちゃったから……せめてもの罪滅ぼし…かな」
ははは…、と苦笑して此方を向いた。
「……全く!我慢しなさいよね!」
反省はしているようなので
いつも通りのテンションでアヤノに話しかける。
やれやれ、許してやるかぁ〜
「…それは無理。」
「へっ?」
「あのさ、僕これでも男だし。男は…オオカミなんだよ?一つ屋根のしたで女の子と二人だけとか…それで我慢なんて拷問だし。」
キリッと、かっこよさげに語り出す。
「…だから、これからもガンガン行くから………“覚悟”してね?鈴香。」
ニコッと万年の笑みで答えるアヤノ。
前言撤回。
許さん………!!!!
