「な、なにこれ!!」

「何って…失礼ですね。晩御飯ですよ」



「いや!悪い意味じゃなくて…

あんな少ない材料でなんでこんな豪華なご飯が…!」


驚きを隠せないというように目をまん丸くする。


「ふつーですよ。」

「ふつーじゃないよ!」


そういいながら席につき、

"いただきます"

と言って食べ始める。


人に食べてもらうなんて家族以外には自分の料理を食べてもらったことはない。


ちょっと不安になりながら先輩を見る。