「いいです。一人で帰れるんで」 スタスタと先輩を置いて帰る。 いつもこの時間に一人で帰ってるんだから一人で帰れるのに… 「だーめっ!送るの」 ニコニコ笑って私の隣を歩く。 「…ありがとう…ございます」 「どういたしまして! 澪ちゃんと帰れるなんて嬉しいーな」 ほんとに嬉しそうにそう言ってくれるから悪い気はしなかった。